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【イスタンブール市長選】令和最初の急落なるも逆張りのチャンス

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今回はトルコリラの逆張り手法にについて解説したいと思います。

4月後半から軟調な展開を続けてきたトルコリラ。元号が令和に変わるタイミングで為替レートが急落する事態に遭いました。イスタンブール市長選のやり直しが決定打となったのです。

ファティマ
ファティマ
イスタンブール市長選で為替が急落するってどういうこと?
オメル
オメル
為替市場は政治問題を嫌うからな。選挙管理委員会がやり直しを命じて政治情勢の不安定さが表面化した形だな。

しかしながら、ここは売られ過ぎの局面です。政治リスクを為替レートに織り込み、目先のリスクは解消。逆張り手法を試すチャンスが到来しました。

そんな訳で、今回は事態の詳細を解説がてら、トルコリラの逆張り手法をご紹介したいと思います。

【2015年5月】トルコリラの為替レートが急落した原因

トルコリラが急落した原因について

最初に事態の経緯をご説明しましょう。

トルコリラは4月の後半から軟調な展開を続け、5月に入ると同時に為替レートが急落する場面に遭いました。記念すべき「令和」になって最初の暴落です。

原因はいくつかありますが、主な要因は2つ。ひとつはトルコ地方選挙がやり直しになったこと。もうひとつは米中の貿易交渉が物別れに終わったことです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

イスタンブール市長選のやり直しが決定打に

トルコでは3月31日に地方選挙が行われました。首都アンカラやイスタンブールの市長などを選ぶ統一地方選挙が行われたのです。

結果として、与党は敗退。事前のコンセンサスを覆す結果となりました。とは言っても、それ以前から政治リスクが懸念されていたために、その後の為替レートは落ち着くかのように思われました。

ファティマ
ファティマ
あら。選挙が終われば政治リスクは解消するんじゃなかったの?
オメル
オメル
ところが新たな問題が生まれてしまったんだ。選挙のやり直しさ。

ところがここで一つ問題が起きます。敗北した与党が選挙管理委員会に選挙のやり直しを要求したのです。

そしてなんと、この要求が通ってしまいました。「組織的な不正があった」と敗北した与党は主張します。しかし、選挙をやり直すなんて前代未聞。これは民主主義の根幹を覆す大事件です。

参考:イスタンブール市長選のやり直しについて(Bloomberg)

そんな政治的な混乱を受けて、トルコに再び政治リスクが舞い込む結果となりました。選挙やり直しのニュースを受けてトルコリラは大幅下落。トルコリラ円は20円台から一気に18円台へと急落する結果となってしまったのです。

トランプ関税発動でトルコリラにダブルパンチ

さらに悪いことも重なりました。米中貿易摩擦の交渉が物別れに終わったのです。

以前より、トランプ大統領と中国の習近平主席は貿易協定の見直しを巡り、静かに対立を続けていました。それでも両国共に交渉を続ける姿勢を貫き、均衡が図られているように思えました。

しかしながら、業を煮やしたトランプ大統領が中国製品への関税アップを課したのです。米中の貿易交渉が物別れに終わった形です。

ファティマ
ファティマ
なんでよ!アメリカと中国の交渉にトルコリラは関係ないじゃない!
オメル
オメル
世界の注目が集まる交渉の舞台だったからな。結果を見たら市場もリスクオフの姿勢を取らざるを得ないのさ。

トルコリラを売買しているのは、主にロンドンやニューヨークはウォール街のトレーダー達です。彼らは悪いニュースが舞い込めばリスク回避の姿勢を取らざるを得ません。特にトルコリラはリスク資産ですから、米中の交渉決裂というバッドニュースではリスク回避の売りへと向かう傾向があるのですね。

そんな訳で、前述のトルコ市長選のやり直しと米中の交渉決裂でトルコリラにはダブルパンチが降り注ぎました。以上がトルコリラの急落という事件の舞台裏という訳です。

為替レートの急落は逆張りのチャンス

急落という一見不幸な事態が起きた訳ですが、見方を変えればチャンスともなり得ます。逆張り手法が効いてくる場面であるからです。

トルコリラ円の暴落を拾う手法

逆張りと言うのは、市場が暴落や急落の局面に立った際、価格が反転することを狙って買いに行く方法のことを言います。ズルズルと為替レートが落ち込むケースがあるので、安易な逆張りは危険です。しかし、タイミングを合わせるとうまくレートの反転を捉えて利益を出すことができるのです。

ファティマ
ファティマ
ちょっと。そのタイミングを教えなさいよ。

はいはい。詳しい内容は以下の記事に書きました。興味のある方は併せてご覧ください。

トルコリラ円暴落時の買い手法
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さて、そんな管理人の考案した逆張り手法が今回もシグナルを発する場面となりました。暴落する度に利益を出すという一見して不思議な性質のある売買手法ですね。実際、既に利益はプラスに転じております。

その訳はというと・・・。

トルコ中央銀行が早速の為替介入に走る

トルコ中銀が為替介入に走った原因

今回の逆張りの買いが利益に転じた理由は上記の通りです。トルコ中央銀行による為替介入です。

トルコ中央銀行はここ数年、トルコリラが急落する度に為替介入を行っています。正直なところ狙っていなかったんですが、うまくハマるパターンとなりました。チェティンカヤ総裁はナイスな判断をしましたね。

「ハトが飛び立つタイミングは誰にも分からない。でも、子供がハトに近づけばどうなるかは誰にでも分かる。」

上記は一昔前に2chの投資板で有名になった名言です。要は無駄な予想はやめて、必然的に起きる次の事態を予想しろってことですね。

暴落って事前に予想することは難しいものがあります。以前、テクニカル分析を使って検証に検証を重ねてみましたが、的中率は50%程度でした。しかし、あるイベントが起きたときにアクションを取れば的中率を上げることができるのです。子供がハトに近づいたら、そりゃハトも飛び立ちますよね。

今回は「暴落」というイベントで「トルコ中銀」というハトが飛び立ちました。ここにトルコリラの投資妙味があったという訳です。あとはハトが空まで飛んで行ってくれれば良いのですが・・・。

トルコリラの逆張り手法に向くFX会社

そんな訳で、今回はトルコリラが急落した事態の背景を説明する傍ら、逆張り手法の解説を加えてみました。管理人お気に入りの戦略です。管理人のtwitterアカウントをフォローされている馴染みの方にはいつものお決まりのパターンですね。

最後に逆張り手法に向くFX会社をご紹介しましょう。セントラル短資FXです。

オメル
オメル
短期売買なら俺も得意だ。スプレッドを抑えることがポイントだな。

逆張り手法で重要な点は、スワップポイントよりもスプレッドです。というのも、逆張り手法は短期売買なので長期に渡ってポジションを持つ必要がないのですね。必然的にスワップポイントによる利益もあまり増えません。狭いスプレッドで取引コストを抑えた方が有利にトレードすることができます。

セントラル短資FXの魅力はスプレッドが狭いことです。現在、トルコリラ円1.7銭(しかも原則固定)で推移していますね。

そんな訳で、トルコリラの短期売買に興味のある方はセントラル短資FXをご覧あれ。下記リンク先にPRページを用意しました。今なら当サイトからちょっとしたプレゼントも用意しています。

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