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一年の計は元旦にあり~2022年のトルコリラ予想

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2021年も残りわずかとなりました。今回は毎年恒例のトルコリラ相場予想をしたいと思います。

目先では軟調続きのトルコリラ。正直、長期のロング保有者には悲惨な年でした。エルドアン大統領が中銀総裁を更迭してからというもの、ダウントレンドが継続。実に9ヵ月もの下落トレンドが続き、為替レートは半値になるという未曽有の事態となりました。

さらにここから控えるのは、米国の緩和縮小と利上げの開始。もはやこれまでか!?という流れが続きています。

そんな中でも、管理人はロングで参戦。2022年はそんなに悪い年にならないんじゃないかと考えています。さてさて、果たして今後の行く末やいかに!

年末年始のアノマリー

最初に年明け早々の値動きから予想していきましょう。基本的にはリバウンドの動きが継続するものと見ています。年末年始は大きなファンダメンタルズの変化がないためです。言わば、年末年始のアノマリーに沿った考えです。

為替相場にも季節性というものがあります。特に年末年始に焦点を当てると、ここに一つのアノマリーが存在します。それは「年始は年末の動きを継続する」という傾向です。

いくつかの理由付けをすることはできます。クリスマス休暇で縮小していた相場が再開すること。相場を動かす市場参加者が少ないこと。そして、大きなファンダメンタルズの変化が起きにくいことです。まだ、政府も企業も休暇の延長で大きな変化はあまり起きません。後述しますが、為替相場の転換点は、例年2月にやってきます。

トルコリラ円の2021年振り返りトルコリラ円の2021年振り返り

さて、翻ってトルコリラ。この通貨は年末に掛けて下落するも、大きくリバウンドするという値動きを見せました。この流れが継続するとなれば、年始のトルコリラもリバウンドを継続。一時、上昇の勢いを見せるのではないかと考えます。

実際問題、トルコリラのチャートはすでに大きく売られた状態。ショート目線でみると、さすがに売り追加は難しいものがあります。トルコ中銀が介入していること(実需)、今後も下落対策を高じる可能性が高いこと(ファンダメンタルズ)を考えると、あまり売りでは入りたくない相場です。

2月に山場を迎えるトルコリラ

もう少し、先の話をしてみましょう。下落が続いているトルコリラですが、転換点は2月にやってくると考えます。トルコリラに限らず、例年2月は市場に大きな変化が起こる月です。

これもまた理由付けをすることができます。1月から政府や企業が新年の新規政策を議論し、その結果が反映されるのがおよそ2月辺りになることがまずひとつ。さらに、ファンド勢の決算月が2月の中旬にやってくることも理由になり得ます。ここで機関投資家のポートフォリオが組み替えられ、市場に変化がやってきます。

ただし、トルコリラの場合は必ずしも買われるという訳ではありません。変化は変化でも悪い変化。つまり、下落が加速する可能性を秘めています。あくまで新規のトレンドが発生するという認識に留めておいたほうが良さそうです。この点、上か下かの判断は1月に講じられるトルコ政府・中銀の金融政策の結果を見て判断するのが良さそうです。

利上げバブルが遅れて来るか?

利上げバブルは遅れて来るか

話の焦点を世界に移してみましょう。2022年に市場を動かす要因は、やはり米国の金利動向に掛かっていると考えます。目下のところ、米国は金融政策を正常化し、金利引き上げの方針に転換しています。

それでも強いのが米国市場です。株価は好調で、NASDAQは連日の高値更新のニュース。NYダウも上昇トレンドを維持しています。一般に金利が上がると株価は下がると言われていますが、その常識が誤りであることを指摘するかのような値動きです。

では、バブルか?と言われると答えはNOです。バブルはこれからやってくると考えます。これは従来からの知見なのですが、米国が金融緩和を実施し、そして正常化の動きを見せると、バブルは利上げの後からやってくる傾向があるのです。ひとつの理由として、機関投資家が借入金利の負担をカバーするために、よりハイリスクな投資先を選択するという傾向があるためだと言われています。

では、トルコリラはどうなのか?

過去の傾向からいくと、トルコリラもやはりバブルの恩恵を受ける投資先になります。しかも、利上げ後のみのピンポイントで上がる傾向があるようです。

2022年の米国利上げ局面。ここはトルコリラで勝負してみるのも面白い選択肢かも知れません。

ここら辺の事情は別の記事に詳しく書いています。ご覧あれ。

他人の損切り蜜の味

話をトルコリラに戻します。冒頭に書いた通り、トルコリラは2021年に大きく下落した通貨です。この結果、買いポジションはほぼ壊滅。多くの個人投資家がポジションを手放す結果となりました。むしろ「トルコリラは売る通貨!」とばかりに売りで臨むトレーダーも増えました。

この個人投資家の損切り&売り参入が上昇相場を作る一因になると考えます。

相場は他人の損切り蜜の味!?相場は他人の損切り蜜の味!?

為替に限らない話ですが、長い上昇トレンドが来るときの兆候として、大きな下落とリバウンドがあることが一つの条件になります。「大きな下落があるのに上昇トレンド?」と思われるかも知れません。ただ、冷静になって考えてみると、この考え方に一理あることが分かります。

損切りで上昇トレンドが形成されるメカニズム
  1. 個人投資家は損切りしているので機関投資家が狩るポジションがない。
  2. むしろ、リバウンドすることで売りで捕まる参加者が多くなる。
  3. そして、一度上昇トレンド入りすれば、売りのポジションが次々に決済されてトレンドが強化される。

相場と言うのは、常に少数派にとって有利な場所です。「人の行く裏に道あり花の山」という訳で、個人投資家の買いポジションが減った今こそチャンスだと考えています。

Twitter界隈では「トルコリラは触っちゃいけない」「トルコリラは売る通貨」「またリラがやってくれた(笑)」といった、悲観的なタイムラインが並びます。管理人はむしろ逆で、こうしたTweetを喜びながら読んでいます。もしかしたらこうした声に賛同した方が、ブログは賑わうし、共感を得ることができるしで、ブロガーとしては良いのかも知れません。ただ、管理人の投資家としての本能が「それは違う」と言うのです。

おすすめ戦略2022年版

以上が管理人の考える2022年のトルコリラです。総じて、市場が悲観的な今こそ買い。これが言いたいことの本質となりました。

ここからはおまけです。前述の戦略に対して、戦術的な内容となっています。

デイトレードでボラを抜く

個人的にトルコリラが面白いと思うのは、ボラティリティが半端なく高いことだと思っています。長期保有だとリスクが高いので歓迎されません。むしろ、デイトレードに向いている通貨ではないでしょうか。

スプレッドは一見広いように思えます。ただ、値動きそのものも大きいので十分にペイできる水準です。スプレッドは平常時なら1銭~3銭程度。一方で、値動きは50銭以上になります。

ユーロリラのショートスイング

個人的な予想になりますが、2022年は円高の年になると考えています。理由はやはり米国の利上げです。

利上げで金利が上がると米ドルの借り入れ負担が大きくなります。借りた分だけ利子を払わなければならないのですね。「調達コスト」という考え方です。これは機関投資家にとっても相当な負担になります。

一方で、金利がやたらと低い通貨があるのです。そう、日本円です。2022年は金利負担の大きい米ドルに代わって、日本円が多く調達される年になると考えます。

日本円が調達されると、為替レートはどうなるか?

そう、円買いによる円高です。米国の金利上昇=円高というシナリオが成り立ちます。

円高になるということは、トルコリラ円にとってレートが不利に働くということです。その結果、トルコリラの買いトレードであれば下落基調にあるユーロを軸に考えた方が良いとの結論に至りました。

実務的にはユーロ円の売りヘッジですね。例えばセントラル短資FXだとトルコリラ円の扱いしかありません。ですので、トルコリラ円を買うと同時にユーロ円を売るという図式になります。このヘッジはスプレッドが安いので負担にならない点もポイントです。

暴落時の総悲観で買い

ここまでは、なんだかトルコリラが上がるような話ばかりしてきました。ただ、やっぱりトルコリラは荒ぶる通貨です。何かの拍子に暴落しても不思議ではありません。

その場合に備えて覚えておいて欲しいことが2点あります。一つは損切りをすること。もう一つはリバウンドの準備をすることです。総悲観の買いですね。

繰り返しになりますが、相場は少数派に有利なようにできています。市場が総悲観となったら買い。これはトルコリラも同じです。むしろ、暴落が多いこの通貨こそ、逆張り投資家にとってチャンスの多い通貨であると言えます。

しかし、チャンスは準備の出来ている人にしか訪れません。準備が何よりも大切です。是非とも今のうちにFX口座を作っておきましょう。以下のリンクから申し込んで頂ければ、管理人からFXレポートのプレゼントがあります。

おわりに

以上の通り、今回は年の瀬に2022年の相場予想をしてみました。毎年恒例のイベントなのですが、これがまた当たらない。当たるも八卦ということで、あくまで何か言っていたなくらいの感覚で捉えてください。それでも、当たればドヤ顔しますんで。

それでは2022年も相場を生き抜いていきましょう。よいお年をお迎えください。

※FXは自己責任です。本記事は読者の方にいかなる行動も強要するものではありません。投資の最終判断はすべてご自身の責任で行ってください。