金利通貨トルコリラのFX情報を解説します。

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トルコリラの為替投資戦略

10年後のトルコリラ運用利益はいくらか【検証結果を公開】

トルコリラの10年後を考える

今回は簡易なモデルを使って、トルコリラが10年後にどの程度の利益を出すのか運用利回りをシミュレーションしたいと思います。

トルコはインフレの進む国です。そのためリラは放っておけば価値が減価する通貨です。しかし、一方では高いスワップポイントが高く設定されていて、保有しておくだけでスワップポイントが貯まります。

では果たして、利回り収益と為替差損ではどちらの損益が大きくなるのでしょうか?

そんな疑問にお応えするために、このページでは簡単なシミュレーションを行います。運用利益の推移を検証した結果をご紹介します。

トルコリラの10年後を垣間見るために

最初に計算の前提条件から解説したいと思います。

冒頭に書いた通り、トルコはインフレ率の高い国です。IMFの推計では、年間のインフレ率はおよそ11%程度とされています。つまり、長い目で見るとインフレが進むに従い為替レートが減価していく通貨なのです。

トルコリラのスワップポイントは為替差損に勝てるのか

それでもトルコリラがFXの人気通貨である理由は、高いスワップポイントの設定にあります。トルコの政策金利は現在24%です。実際のスワップポイント運用では、年間18%程度の利回りになるでしょうか。インフレ率を上回る利回りがトルコリラのスワップホルダーには提供されているのです。

  • トルコのインフレ率:11%(IMF推計)
  • トルコリラのスワップポイント利回り:18%

これだけ見れば、トルコリラの買いポジションだけ持っていれば儲かるように思えます。ただ果たして、そんなうまい話があるものでしょうか?

今回は、そんな疑問にお応えすべく10年後の運用利益をシミュレーションしてみました。

為替レートの推移と運用利益のシミュレーション

ここで紹介するシミュレーションの方法は単純明快です。インフレ率に応じてトルコリラ円の為替レートが下がっていく前提とし、それでもスワップポイントの収益が勝つか負けるかという計算を行いました。

使ったツールはExcelです。以下には、Excelの表を貼りながら、2つのシナリオで10年後の運用利益を紹介したいと思います。インフレ率が回復した場合と悪化した場合の2パターンです。

インフレ率が現状維持となった場合

最初はインフレ率が現状維持となった場合のケースです。以下がシミュレーションを行う際に使った数字です。

  1. インフレ率:現在11%⇒10年後11%(現状維持)
  2. スワップポイントの収益:現在18%⇒10年後18%(現状維持)

これを使った10年後の運用利益と資産推移を示します。

トルコリラは現状維持すれば10年後に儲かる

結果は良好となりました。もし仮に現在の金融情勢が10年の間維持された場合は、トルコリラの買いポジションを持っているだけでプラスの収益です。皆さんが願って止まない長期保有の成功例ですね。レバレッジ1倍でも100万円預けておけば10年後には資産が140万円になる計算です。

もっとも、為替レートの方はなかなか厳しい結果ともなっています。インフレ率が現在の11%のまま推移すれば、10年後のトルコリラ円は7円まで落ちるという計算結果が出ました。それでもスワップポイントの利益が上回るのですから、ある意味で興味深いものがあります。

インフレ率が現在よりも悪化した場合

一方で、トルコ中銀がインフレ抑制に失敗するケースも想定しておきましょう。インフレ率が悪化した場合です。政策金利も引き下げるでしょうから、スワップポイントの利回りも控えめに設定しましょう。

  1. インフレ率:現在11%⇒15%(悪化)
  2. スワップポイントの収益:現在18%⇒12%(利回り低下)

こちらの数字を利用して計算した結果が以下の通りです。

トルコのインフレが進めば10年後には損失が出る

こちらはなかなか厳しい結果となりました。10年後のトルコリラ円レートは5円割れ。まあ、トルコ中銀が何もしなければそうなります。ただ、インフレ率15%って相当な数字ですのでなかなかないとは思いますが。

意外なのは、運用利益がそこまで酷い結果にならないことですね。損失は割合にして-15%という結果に落ち着いています。トルコリラと言えば、退場者続出というイメージがありますから、-15%で済むなら儲けものではないでしょうか。

運用利益の検証結果まとめ

以上の通り、今回はトルコリラの10年後を垣間見ると題して、利回りのシミュレーション結果をご紹介してみました。結果をまとめると以下の通りです。

  • インフレ率と運用利回りを現状維持できた場合:140%の運用利益
  • インフレ率が悪化し運用利回りが低下した場合:-15%の損失

当然ながら、シミュレーションはあくまでもシミュレーションです。インフレ率も金利も変動しますし、短期的な為替レートの騰落もあり得ます。平均的な参考程度の結果として見てください。

トルコリラのスワップ運用にはFX会社選びが重要

やはり長期保有ではスワップポイントの高いFX会社が有利ですね。スワップポイントの大小もFX会社によって異なります。チリも積もればなんとやらで、インフレに負けないだけの高額設定であることがFX会社選びのポイントになります。

FX会社選びに迷っている方は、以下の記事も参考にしてみてください。FX会社のスワップポイント一覧表を公開しています。口座開設のご参考になれば幸いです。

関連記事:トルコリラ扱い各社のスワップポイント一覧表

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