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2020年投資予想!今年は先行き明るい相場となる

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新年あけましておめでとうございます。さて、今年も毎年恒例の年間FX予想を発表していきたいと思います。ずばり、今年のトピックスは米国投資からの脱却であると管理人は睨んでいます。

まず、2019年は混迷の年。トランプ大統領のツイートや英国首相のジョンソン劇場でヘッドライン相場が展開された年でした。結果として、市場参加者は「とりあえず」の安全性を目指し、米国株に資金を振り向けるという状況であった訳です。

しかし、2020年に入れば先行き不透明な政治問題からも霧が晴れ、投資家達にとって運用しやすい状況が戻ってくると考えます。結果として起こるのは、米国株一点投資の巻き戻し。つまり、米国から世界各国のリスク資産への資金還流であろうと考える訳です。

そんな訳で、以下には今年の相場について思う所を語ってみたいと思います。

2019年はヘッドライン相場に揺れた混迷の年

まず最初に、昨年の振り返りから参りましょう。

昨年2019年は投資家達がニュースに戦々恐々とした混迷の年であったと思います。一進一退する米中摩擦問題しかり、イギリスのEU離脱問題しかり。ともかく先の見えない状況が続く不透明な時期が続きました。

結果として、市場参加者はヘッドライン相場に右往左往する展開となりました。短期トレーダーには良い相場かも知れませんが、どっしり腰を構えて投資する機関投資家達にとってはたまったものではありません。目先の不透明さを嫌い、市場からは長期資金が流出するという状況に陥りました。

ファティマ
ファティマ
去年はかなり振り回されたわねー
オメル
オメル
確かになかなか長期投資という訳にはいかなかったな。

それでも、多額の資金を引き寄せた市場があります。ご存知、米国株です。米国株式市場は絶好調。年の後半となっても最高値の更新を続けるなど、勢いが弱まるところを知りませんでした。

しかしながら、冒頭から書いている通り、この米国株の好調さ下限はネガティブな背景によるものと考えます。投資家達にとっての米国株は「とりあえず」の安全性を求めた結果に過ぎません。リスク回避の米国株買い。そんな表現が適切であるかどうかは分かりません。ただ、ともかく株価の好調さと実経済との乖離は広まっていると考えます。

2020年は先行きの見通しが良い年となりそう

前述の通り、昨年2019年は混迷の年であったと表現した訳ですが、年の終わりから不透明さを払拭する状況が表れ始めています。

その一つがイギリスのEU離脱問題です。

これまでもイギリス議会はかなりのすったもんだを続けてきました。しかし、年末に議会解散総選挙を終え、ジョンソン首相の率いる与党・保守党が過半数議席を獲得。その後にEU離脱協定法案を可決し、着々と問題解決に向けて駒を進める状況となりました。

イギリスにとって、EU離脱が最良の選択肢なのかどうかは分かりません。ただ、市場にとって不透明さを払拭する状況として見ればウェルカムです。合意なき離脱を目指すにしろ、ソフトランディングを目指すにしろ、2019年を騒がせ続けたバッドニュースが一つ減るのは良いことです。

オメル
オメル
結果はともかく、EU離脱問題は解消しそうな状況ではあるな。

米国と中国の貿易摩擦についても同様です。

昨年はトランプ大統領にとって、再選に向けて支持率を上げるための最後の取り組みを実施するための年でした。その取り組みの一つが中国バッシングです。2019年はコミットメントである「アメリカファースト」を掲げ、他の諸外国への圧力を強める政策を続けてきました。中国は標的として格好の材料となっていた訳です。

しかし、今年2020年は選挙キャンペーンが始まる年です。再選を目指すにしても、諦めるにしても、中国バッシングなどしている暇はありません。各地を巡り、スピーチを続け、投票者の支持率を上げるアクションを取り続けなければならないからです。

そんな訳で、2019年にバチバチと続いてきた米中摩擦はここで一旦の小休止となることでしょう。先のイギリス離脱問題と並んで、もう一つ、先行きの見通しを良くする材料になると考えています。

2020年の投資は米国以外ならどこでもOK

さて、2020年のシナリオを立てたところで、投資の話に戻りましょう。ずばり、2020年に投資すべき対象は「米国株以外ならどこでも」と予想します。

ファティマ
ファティマ
また、大胆な予想をするわねー。
オメル
オメル
まあ、世界的に緩和状態だし、バブルの尻尾をつかまなければOKではあるな。

ちょっと大胆な予想かも知れませんが、それなりの理由はあります。まず、冒頭に書いた通り、昨年までの米国株は「とりあえず」の安全性を求めた結果、買われる状況となりました。しかし、シナリオ通りに市場の見通しが晴れた場合はどうなると思いますか?

答えは当然、米国株からの資金流出です。

すでに米国株はバブルの様相を呈しています。さらに、今後も景気を良くするような特別な政策は出てきません。であれば、わざわざ割高な米国株を買う必要などないのです。結果として、米国の株価は一旦の頭打ちになると考えます。

そうなると気になるのは、資金がどこの国に流出するかという問題ですね。手堅く行くなら日本株、強気にいくなら新興国債券や通貨などが良いのではないでしょうか。

以下に簡単に解説してみましょう。

日本市場の先行きは明るいが円安効果は限定的か

2020年の日本株は好調さを続けると考えます。材料として分かりやすいところで、オリンピック効果や政府による13兆円の財政支出があるからです。さらに前述のアメリカ市場からの資金流出で日本が脚光を浴びやすい位置にいるという材料も外せませんね。

そうなってくると、日経平均とNYダウとの連動性が崩れてくると考えます。従来であれば、NYダウに引っ張られて日経平均が上がるというメカニズムが働いていました。しかし、2020年は日経平均や日本株の独歩高となるのではないでしょうか。アベノミクス再びの夢を見ることができそうです。

また、株高と円安のセットも崩れるのではないかと考えています。従来からリスクテイクで株買い・円売りがセットで行われてきました。金利の安い日本円を借りて、リスク資産に投資をする訳です。ところが近年では欧州も絶賛低金利キャンペーン中です。従来ほど、円売りに固執する必要がなくなりました。結果として、円売りアベノミクス初期の頃ほど円安にはならないのではないかと思います。

2020年の新興国通貨はどうなる?

我らがトルコリラやメキシコペソについても触れておきましょう。

まず、メキシコペソです。メキシコペソは2019年の間も上がった通貨のひとつです。ただ、2020年はさらに高値を更新すると考えています。

2019年には米国とのUSMCA(新NAFTA協定)やその修正協議などがありました。メキシコもやはりヘッドライン相場に揺れていた訳です。そんな先行き不透明な中でも上昇した通貨ですから、米国からの資金流出があればさらに資金が向けられることになるでしょう。

もちろん懸念材料もあります。例えばオブラドール大統領になってから悪化した財政収支です。2019年には5000億ペソの赤字となりました。しかし、財政赤字が拡大してもペソが買われた事実は重く受けとめるべきでしょう。さらに、年末に提出された予算法案によれば2020年は黒字を目指す目論見となっています。

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トルコリラの見通しについて

ファティマ
ファティマ
トルコリラはどうなのよ?

トルコリラに関しても、先行きは暗くないと考えています。

現在のトルコリラ相場を下げる要因となっているのは、アメリカとの関係悪化です。2019年にもS400ミサイルなどの問題を巡って、米国と対立しました。その際にはやはり、トルコリラ相場は足元が崩れ、一時下落するという状況に陥りました。

しかし、前述した通り、トランプ大統領は今年から選挙キャンペーンに入ります。トルコや中東問題に首を突っ込んでいる暇などないのではないでしょうか。となれば、最大のリスクであるアメリカからの圧力は薄れ、関係改善に一歩進むのではないかと考えています。

インフレ見通しが改善している点も見逃せません。2019年には強気にも利下げを行いスワップ投資家を落胆させる結果とはなりましたが、その背景にはインフレ見通しが良好であるという材料もあります。スワップポイントこそ減ったものの、為替レートは回復するのではないかと見ています。

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まとめ

という訳で、今回は2020年の相場について思うところを書いてみました。以下にまとめを述べてみようと思います。

  • 2019年は混迷の年。多くの資金が安全を求めて米国株に集まった。
  • しかし、2020年は見通し明るい相場となりそう。
  • 結果として、米国に集まった資金は各国のリスク資産に還流される。
  • 投資先として手堅いのは日本株。リスクを取るなら新興国通貨。
  • 日本株はプラスの材料多く、先行き明るい。
  • 新興国通貨ならメキシコペソか。財政問題解消でさらに上昇しそう。
  • トルコリラも悪くない。米国との関係改善に一歩踏み出しそう。

以上、2020年のブログ一発目でした。どうぞ今年もよろしくお願いします。

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