FXの豆知識

【6月相場の傾向と対策】ヘッジファンドとその習性

ヘッジファンドの習性とトルコリラの値動き

5月も終盤を過ぎ、6月の為替相場がやってきました。例年、6月というのはバランスシートを縮小したヘッジファンドが金融資産の買い戻しを行う傾向がある時期です。今回は、ヘッジファンドの運用手法や傾向を考慮しながら、為替相場の値動きを考えてみましょう。

米量的金融緩和が始まって以降は、世界の金融資産=米株ですから、自然と米株が高騰する傾向にありました。米株が買われればば、米ドルが買われる。米株指数が上がれば、日本の東証株価も買われる。日本株が買われれば、日本円は売られる(為替ヘッジ)。そんな訳で、6月のドル円為替レートは上昇する傾向にあります。

ファティマ
ファティマ
ねえ。6月のトルコリラはどうなるの?
オメル
オメル
市場のリスクテイクが高まれば買われる傾向にあるぞ。ヒントはバランスシートの拡大だ。

さて、我らがトルコリラはどうなることでしょう。基本的には6月はバランスシートの拡大でリスク資産が買われる傾向にある月です。

そんな訳で、今回はヘッジファンドの運用実態を紹介がてら、6月の例年の傾向とトルコリラ予想をしてみたいと思います。

5月の45日ルールとヘッジファンドの動向

例年、5月といえば株価暴落の季節です。様々な理由付けがなされていますが、その一つはヘッジファンドを始めとする機関投資家の決算月である点でしょう。多くの機関投資家は、7月の決算月を前に手持ちの金融資産を売却し、現金化します。当然、その金融資産の中には株式・リスク通貨が含まれる訳で、市場はリスク回避に似た動向を示すようになります。

「リスク回避」とは書きましたが、正しくはリスクを懸念しているのはヘッジファンドのマネージャーではありません。資金を預ける顧客の方が市場動向や利益に不安があると解約が相次ぐのですね。顧客がヘッジファンドの利益に不安があれば、解約が相次ぎます。それに応じて、ヘッジファンドは資金返却のための現金の用意が必要なのです。

45日ルールとポジション決済の期間45日ルールとポジション決済の期間

ヘッジファンドには「45日ルール」という解約ルールがあり、4月から5月中旬にかけてがその期限に当たります。上図はその目安を示したものです。おおよそ決算時期の1ヶ月半ほど前に資産が売り払われる傾向にあります。この決算売りに準じて、セルインメイのうような特定の値動きをする訳ですね。

そんな訳でトルコリラも5月は軟調になる傾向にあります。では、果たして5月の安値は底値買いのチャンスになるのでしょうか。

以下にはヘッジファンドの習性と併せて6月から夏休みまでの傾向と対策をご紹介していこうと思います。

6月はバランスシート拡大の時期

前述の通り、資産の多くを現金化したヘッジファンドですが、熱さも喉元を過ぎればなんとやら。決算を過ぎれば、再び金融資産を買って運用を再開します。もっとも厳密に言えば、リスク資産の買いばかりで臨むヘッジファンドは多くありません。半数以上のファンドはオプションの売りや裁定取引などでヘッジして、売り買い両方のポジションをポートフォリオに組み込みます。

現金を金融商品に変える動きであることは確かなので、こうした動向は「バランスシートの拡大」という言葉で表現されますね。注意すべきは、必ずしも投資資産が買われるばかりではないという点です。暗に、商品の種類や為替通貨の種類によっては、売られる資産もあると言う訳です。

ファティマ
ファティマ
あら。バランスシートが拡大しても売られる資産があるかも知れないの?
オメル
オメル
結局は市場のリスク選好度次第だな。買いトレンドに転換するのを見てから買っても遅くはないぞ。

6月のポイントは値動きの初動を見極めることにあります。

冒頭から書いているようにバランスシートの拡大で市場には新たなトレンドが生まれる傾向があります。このトレンドは夏休みまで続くので、初動を見てから動いても遅くはありません。

特にトルコリラの場合、1つのトレンドが長く続く傾向のある通貨です。5月の底値で買わなくとも、初動を見極めることができれば出遅れることはないでしょう。6月に入ってからゆっくりチャートと睨めっこすればよいと考えます。

リスクテイクの年はサマーラリーも

折角なので、もう少し先の話をしましょう。夏休み前の値動き予想です。

基本的には機関投資家は6月後半から7月にかけて、夏休みをとります。ただし、リスク選好度の高い近年は例外的な動きを見せています。休み返上でリスク資産を買い込んでいるのです。

ファティマ
ファティマ
あら。夏休み返上で仕事に励んでいるのね。偉いじゃない。
オメル
オメル
機関投資家も仕事人だからな。儲かる時期にはちゃんと仕事をするぞ。

リスク選好度の高い年に、彼らはこぞって資産を買い込みます。単純な話、儲かるからです。これがいわゆる「サマーラリー」という現象です。

このサマーラリーでどんな資産が買われるかは状況によって変わります。近年は米国株が好調なのでドルが買われる傾向にありますね。

ただ、もしかするとトルコリラが買われる年が来るかもしれません。サマーラリーが行われるようだとトレンド転換の合図となります。チャートと睨めっこしてじっくりチャンスを待ちましょう。

個人投資家の夏休みは異業者両建てのチャンス

個人投資家に向けて、さらにもう少し先の話もしましょう。8月の真夏に取るべき対策です。

8月にもなると、さすがに為替・株式にも値動きがなくなります。そんな8月は個人投資家にとっても裁定取引には絶好の機会です。

トルコリラに関して言うと裁定取引の一種として、異業者両建てという選択肢があります。まだ少し先の話ですが、そろそろ夏休みの準備を考えても良いんじゃないでしょうか。

以下の記事ではトルコリラの異業者両建てについて解説しています。興味のある方は併せてご覧ください。堅実にスワップポイントの利益を積み上げるおすすめの方法です。

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