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トルコリラの為替投資戦略

異業者両建てのためのトルコリラ通貨ペアの特徴

異業者両建てのためのトルコリラ通貨ペアの特徴

今回は、異業者両建ての通貨ペアの選び方を解説していきたいと思います。基本は、本サイトで扱うトルコリラが対象ですが、他のマイナー通貨にも応用は利くと思います。

トルコリラは、異業者両建てと一口に言っても、相手方の通貨によって、運用の安定度や利幅の大小が変わってきます。基本の通貨ペアと言えば、トルコリラ円(TRY/JPY)です。それ以外にも、トルコリラ対ドル(USD/TRY)や対ユーロ(EUR/TRY)という選択肢もあります。同じ異業者両建てであっても、それぞれの通貨ペアで運用の利点と特徴が少し異なります。

ここでは、トルコリラ円(TRY/JPY)とトルコリラドル(USD/TRY)の異業者両建てを紹介します。併せて、スワップさやどりの実践課題も解説していきます。

  1. スワップさやどり通貨の選び方
  2. トルコリラ円のさやどりは低リスク
  3. トルコリラ対ドルでアグレッシブに
  4. まとめ

スワップさやどり通貨の選び方

まず、スワップさやどりを狙う通貨は高金利通貨でなければなりません。なぜなら、金利の高い通貨の方が「裁定の余地(下記参照)」が大きいからです。

裁定の余地とは

スワップポイントの異なる2つのFX業者で、売り・買い両方のポジションを別々に建てます。この時、スワップポイントの差額で利益が出るケースがあります。

この状況を「裁定状態」とか「裁定の余地がある」と言います。FXで言うところのスワップさやどりとは、このスワップの裁定の余地を利用して利益を得る手法です。他に「異業者両建て」、「スワップただ取り」、「スワップアープ」等の呼び方があります。

FX口座はスワップポイントの異なる2つのFX会社で用意します。スワップポイントの高い証券会社で買いポジションを建てます。スワップポイントの低い証券会社では売りポジションを建てます。各口座のトータルでプラスの差額が生じれば、スワップさやどりが可能ということですね。

売買両方のポジションを両建することで、為替変動のリスクを抑えることが可能です。一方では、スワップポイントの差額分だけ、日々の利益が生まれます。

一つのポイントになるのが、通貨ペアの選び方です。というのも、さやどりの対象とする通貨ペアは、高金利通貨でなければならないからです。

ユーロやドルでは、スワップポイントそのものが安すぎて、FX会社の間でスワップポイントの差が生まれません。メジャー通貨に関しては、どこの業者もスワップポイントに関しては、似たりよったりのサービスを展開しています。やはり、裁定の余地が残っているのはトルコリラを始めとする高金利通貨です

FXのさやどりに向く通貨ペア

FXのさやどりに向く通貨ペア

金利の高い通貨ペアは、主には新興国通貨(エマージェンシー通貨・マイナー通貨)が対象になります。具体的には、南アフリカランドやメキシコペソ等が新興国通貨です。新興国でなくとも政策で高金利を設定している国もあります。ただし、あまりにマイナーすぎる通貨ペアは、扱っているFX会社を探すことからして難しい状況があります。

そんな高金利マイナー通貨の中でも、近年、取り扱い証券会社が増えてきている通貨がトルコリラです。国内FX会社も、徐々に扱うところが増えてきました。結果、裁定の余地がある業者の組み合わせを探すことも容易になってきたのです。現在のFX業界を取り巻く状況を鑑みるに、トルコリラはスワップさやどりに向いている通貨であるといえます。

トルコリラのさやどりは低リスク

トルコリラの通貨ペアは、主に3つの通貨ペアがあります。

  • トルコリラ円(TRY/USD)
  • トルコリラ対ユーロ(EUR/TRY)
  • トルコリラ対ドル(USD/TRY)

この中で、低リスク運用・長期スパンのさやどりに向いている通貨ペアがトルコリラ円です。理由は多くの面で変動が少ないからです。具体的に見ていきましょう。

為替レートの変動が緩い

一つ目の理由は、3つの通貨ペアの中ではトルコリラ円が、最も値動きが少ないことです。トルコリラ対ドル、トルコリラ対ユーロは、アメリカとEUの情勢次第で荒い動きをします。一方で、トルコリラ円はドル/円レートが緩衝材になって、値動きが抑えられる傾向にあります(トルコリラ円の為替レートはトルコリラドル×ドル円で値動きが決まります。大体の場合、トルコリラドルとドル円は逆向きの値動きをします)。

為替レートの値動きが小さければ、その分、スワップさやどりのリスクであるロスカットの可能性が減ります。資金移動の手間やロスカットのリスクを考えると、トルコリラ円がもっとも低リスク運用に向いた通貨ペアであるといえるでしょう。

参考記事:

FX会社のスワップポイント変動も緩い

トルコリラ円のさやどり運用が低リスクである第2の理由は、FX会社同士の組み合わせを多く選ぶことができる点です。FX会社の選択肢が多ければ多いほど、裁定の余地が生まれる可能性が高まります。

スワップポイントの順位がほとんど入れ替わらない点もポイントです。国内FX会社は、各々の経営方針に沿ってスワップポイントを設定しています。結果、各社の立ち位置が明確です。支払いスワップの安いFX会社が、突如として高スワップ業者に化けるようなことはなかなかありません。逆に言えば、スワップポイントが高いFX会社が突如、スワップポイントの支払いを渋るようなこともあまりありません。順位は緩やかに変動していきます

スワップさやどりのリスクを減らすには

スワップさやどりのリスクを減らすには

国内FX会社同士の組み合わせでは、SBI FXトレード(買い)とマネースクエア(売り)が無難なところでしょうか。2018年8月現在、スワップポイントと裁定利益は以下のようになっています。

売買証券会社スワップポイント
トルコリラ円買いSBIFXトレード+92円
トルコリラ円売りマネースクエア-81円
差額+9円
※10,000通貨当たり ※2018.8.現在
  • トルコリラ円買いポジション→SBI FXトレード
  • トルコリラ円売りポジション→マネースクエア

各FX会社の詳細は、以下の各社PRページを参考にしてください。

トルコリラ対ドルでアグレッシブに

トルコリラ円の両建て運用が日本版アレンジなら、トルコリラ対ドル(USD/TRY)のスワップアープは「元祖」とも言うべき存在です。世界的には、ドルストレート通貨が基本です。その特徴には、ドルストレートは為替レートの方向性を読みやすいこと、レバレッジが利くので高利回りを狙い易いことが挙げられます。

トルコリラドルでさやどりする場合のポイントは、外資系FX会社を利用することです。理由は2つあります。

選択肢が多い

外資系FX会社を視野に入れると、トルコリラ扱い業者の選択肢が広がります。選択の幅が広がる分、スワップポイントの裁定が大きくなる可能性が出てきます。

もちろん、国内の証券会社があまりトルコリラ対ドルを扱っていないという実状もあります。現在の所、USD/TRYを扱う国内証券会社はヒロセ通商くらいでしょうか。有利な取引ができるようなら、外資にこだわらず、ヒロセ通商も選択肢に入れればよいと思います。

レバレッジが利く

国内の証券会社でトルコリラを取引すると、レバレッジがあまり利きません。多くの国内証券会社は、トルコリラの最大レバレッジは10倍程度に抑えているようです。おそらく、為替レートの変動が激しいことが理由でしょう。

一方の外資系FX会社では、法律で定められた上限の25倍までレバレッジが利きます。レバレッジが利くと、両建ての損失口座がロスカットに逢いにくくなるので、両建て解消のリスクが減ります。結果、資金移動の頻度と余裕資金の金額を減らすことができます。特に、移動用の余裕資金を減らすことで、利回りが高くすることができます。

レバレッジが利く、選択肢の幅が広い。この二つの理由で、トルコリラ対ドル(USD/TRY)の両建て運用は、利回りが大きくなるポテンシャルがあります。

さやどり通貨の利率を計算

さやどり通貨の利率を計算

ちなみに、さやどり通貨というのは、対ドルであっても、対円であっても、スワップポイントの利率はあまり変わりません。多くの方に、対ドルや対ユーロの方がトルコリラ円よりもスワップポイントが高いと勘違いされがちです。しかし、必要保証金の金額も上がるので、結果として、どの通貨ペアも同程度の利回りに留まります。FXのスワップポイントは「2国間の政策金利の差で決まる」という原則に則れば、当然の結果です。

まとめ

以上の通り、本サイトが扱うトルコリラを例として、スワップさやどり通貨ペアの選び方をご紹介しました。

個人的には、オーストラリアドルやニュージーランドドルの異業者両建てよりも、リスクリターンのバランスが良いのではないかと思います。為替レートが安定していると言われていたオーストラリアドルも、2014年からは大幅な下落局面を迎え、変動リスクが高まっています。こうなると、さやどりするための金利通貨は、もはや単純にスワップポイントの大小が選択の基準となるでしょう。

また、前述の2通貨ペアはメジャー通貨化するにつれ、裁定の余地がなくなってきている通貨ペアです。逆に、トルコリラは取り扱い証券会社が増えるに従い競争が進み、サービスの向上が進んでいます。将来性という点でも、トルコリラの異業者両建ては面白味のある選択肢ではないでしょうか。

スワップさやどりに関しては、他の記事も参考にして頂ければ幸いです。

参考記事:トルコリラ両建てのスワップ裁定取引

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