コラムとブログ

ファンダメンタルズ悪化でどうなるトルコリラ~2019年夏への展望

雇用統計で利下げ遠のく

G20サミットも無事に終了し、好材料が出始めていた為替市場。しかし、今週末に掛けてバッドニュースが入ってきました。

ひとつは米国の動向です。トランプ政権とFRBの金融政策がうまく噛み合わず、市場はやや混乱気味。これは世界的にリスクオフの流れを生み出しそうな様相を呈しています。

ファティマ
ファティマ
ねえ、オメル。トルコリラは大丈夫よね?ねぇ?
オメル
オメル
いや、トルコについてもバッドニュースが出ているぞ。

トルコについてもバッドニュースが出ています。長年、トルコリラ防衛に務めていたチェティンカヤ・トルコ中銀総裁が更迭されたのです。中央銀行の総裁が更迭されるのは異例の事態です。さらに今後の金融政策にも暗雲が掛かりそうです。

これら2つのニュースはトルコリラにとって悪材料となり得ます。そんな訳で、ひとつひとつのニュースを紐解き、夏に向けてのトルコリラ戦略について考えていこうと思います。

アメリカ利下げ遠のきリスクオフの流れとなるか

最初に世界経済を引っ張る米国のニュースから見ていきましょう。7月5日の金曜日、アメリカでは雇用統計の発表がありました。これを受けて、米ドルは高騰。これまでのドル安を覆すインパクトのあるドル買いの結果となりました。

しかし一方で、米国株は下落。NYダウは一時、前日比-200ドルを越える下落となりました。ドル買いの株売り(リスクオフ)というねじれた値動きが出たのです。

分かりにくいので、このメカニズムを要約すると以下の通りになります。

  • 米雇用統計が強い⇒利下げが遠のく⇒期待で買われていた米国株が売られる(リスクオフ)
  • 米雇用統計が強い⇒利下げが遠のく⇒高金利が維持されるので米ドルが買われる

このねじれた値動きを理解するには、これまでの「米国の利下げ」に関する経緯を理解する必要があります。

ファティマ
ファティマ
なんで利下げが遠のくとリスクオフになるのよ?
オメル
オメル
これまで利下げ期待、つまり金融緩和を期待してリスクオンになっていたからさ。

まず、雇用統計の直前まで、市場参加者は将来のFRBによる利下げを織り込んだ動きを取っていました。米国のリセッションが近づいているため、FRBが利下げ(=金融緩和)を行うことで景気の回復を図るのではないかという思惑が出ていたのです。そのため、直近の短期間の間で米国株が買われました。

しかしながら、雇用統計は強い結果となりました。雇用統計=景気のバロメーターですから、利下げへの期待は遠のきます。結果として、期待が剥落し、米国株が売られるという値動きになった訳です。

一方の米ドルは今や高金利通貨ですから、金利目当てに買われている通貨です。利下げとなれば金利が下がりますから売りの値動きがでてきます。しかし、前述の通り、雇用統計は強い結果となりましたから、利下げは遠のき、ドルが再び買い戻されるという値動きになった訳です。

ここら辺のメカニズムについては、以前の予想記事でトランプ大統領の思惑と絡めて解説をしてみました。興味のある方は、以下の記事もご覧ください。

【2019年最新】トルコリラと新興国通貨の見通し~管理人はこう見る2019年も軟調が続くトルコリラ。この先、再び浮かび上がることはあるのでしょうか。 個人的な予想としては、今年のトルコリラは「昨年よりマシ」という結果になると考えます。具体的な相場予想は「中長期のレンジ相場入り」です。V字回復は期待できませんが、回復の前段階にあるレンジ相場に入ると考えます。途中、対比のためにメキシコペソや南アフリカランドの話を交えて解説を加えます。...

チェティンカヤ総裁更迭で金融政策に暗雲

エルドアン大統領がチェティンカヤ総裁を更迭

もうひとつのバッドニュースはトルコ国内のものです。既にツイッター上では流れていますが、トルコ中央銀行のチェティンカヤ総裁が大統領令で更迭されたのです。

本来であれば、中央銀行の独立性の観点から総裁の立場は保証されているはずです。実際、以前から辞任を促す要請はあったようですが、チェティンカヤ総裁は拒否していたようです。しかしながら、エルドアン大統領の大統領令で更迭。これはトルコ中央銀行の今後を考える上でかなり悪いニュースです。

このニュースのポイントは、今後、トルコ中央銀行が早期の利下げを実施してしまうかも知れない点です。

トルコリラはご存知の通り、相場が不安定な通貨です。そんな不安定な通貨レートを維持するために、高金利政策を始めとする様々な施策を打ってきた訳です。しかし、エルドアン大統領は景気刺激策を優先して利下げを望んでいます。今回の更迭は、そんなエルドアン大統領の強硬策であるとも言えます。

次期総裁には副総裁であったウイサル氏が就きます。しかし、今回のような更迭劇を目の当たりにした同氏のプレッシャーは計り知れません。早ければ次回7月25日の中銀会合で利下げをしてしまうかも知れません。

従来、トルコリラは24%の高金利を維持することでレートを安定化させてきました。しかし、利下げとなるとトルコリラの先行きに不安を感じずにはいられません。

2019年の夏に向けてチャート分析

では、以上のニュースを踏まえた上でチャート分析をしてみましょう。以下は2019年7月現在のトルコリラ日足チャートです。

ファンダメンタルズ悪化でトルコリラ下落なるか

直近までではリラ買いでしたが、生憎ながら直近の価格帯はあまり買いが厚くありません。ここから下落となると、レートを一段下げる必要がありそうです。おそらく下値は18.2~18.5円といったところでしょうか。基本は下目線で臨みたいと考えます。

ただ、その当たりで下落が止まるのであれば買いのチャンスであるかも知れません。というのも、少なくともチャートの範囲ではトルコリラは下値を切り上げています。押し目となる可能性が出てくるのです。

とは言うものの、目先では売り目線です。うまくスワップポイントの安いFX会社で売りヘッジしたいと思っています。

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