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トルコリラの為替投資戦略

トルコ政策金利引き下げと為替レートの値動き

トルコ金利引き下げと為替レートの値動き

6月は24日にトルコ中銀金融会合があり、政策金利の引き下げが行われました。これに対し、マーケットの反応はなんと「リラ買い」。今一つ、不可解な市況となりました。この原因となったのが、市場予想と発表結果のズレです。思惑が先行し、一種、期待はずれになったことが原因であると考えます。

今回は、この利下げでトルコリラが買われたメカニズムと、トルコリラマーケットの先行きについて考察したいと思います。内容は以下の通りです。

  1. トルコ中銀主要政策金利を引き下げ
  2. 政治圧力とインフレ懸念の葛藤
  3. 利下げでリラ買いの考察
  4. スワップ低下など市場への今後の影響

トルコ中銀主要政策金利を引き下げ

6月24日、トルコ中央銀行が金融会合を行いました。結果、主要政策金利を一部引き下げ。下記の結果となりました。

  • 1週間物レポレート(※主要政策金利) 9.50%→8.75%
  • 翌日物貸出金利 12%→据え置き
※トルコの主要政策金利

トルコは今年2014年1月から、1週間物レポレートを政策金利と位置付け、これで資金供給する方針を示しています。このため、トルコの主要政策金利というと、厳密には一週間物レポレートの数字を指します。しかし、一般には政策金利というと短期金利=翌日物貸出金利のことを指します。このため、翌日物貸出金利を含めて、主要政策金利と呼ぶこともあります。

1月の緊急金融会合で10%に高騰したトルコ政策金利ですが、先月から徐々に利下げが進められています。その背景にあるのは、インフレ率の低下と政治圧力でしょう。この経緯を次章で解説したいと思います。

政治圧力とインフレ懸念の葛藤

トルコが高レートの政策金利を取っている背景には、トルコリラの対外レート安によるインフレ懸念があるためです。トルコリラは2014年1月、デノミ実施後史上再安値の対ドルレート「USD/TRY=2.38」まで下落しました。

このため、トルコ中銀は緊急利上げを実施。一週間物レポレートを10%に引き上げた訳です。この政策が効を奏してか、トルコリラのレートは徐々に回復してきました。結果、中銀もインフレ懸念を弱め、政策金利の引き下げに動いています。

トルコリラ対ドル最安値チャート

トルコリラ対ドル最安値チャート

もっとも、中銀が政策金利の引き下げに動いた背景には、ひとつの葛藤があったと考えます。政治圧力の存在です。かねてから、トルコ中銀は政府与党(特にエルドアン首相)から激しい利下げ圧力を受けていました。インフレ率低下の見通しが立ったという理由だけなら、利下げは容易です。大幅な利下げに動いてもよいかもしれません。しかし、政治圧力が加わることが事態をややこしくしています。

中銀というのは、本来、政治から独立して金融政策を取るべき機関です。このため、政治圧力に屈することは許されません。しかし、与党からの利下げ圧力が加わる中での利下げ実施となると、対外的には政治の圧力に屈した体となってしまいます。

結果として、今回の政策金利はわずか0.75bpの引き下げ。トルコ中銀としては、インフレ懸念後退の見通しを表明しながらも、政治圧力を受けていない体を繕うためのギリギリのラインであったと思います。

利下げでリラ買いの考察

さて、政策金利の発表後のトルコリラの値動きを見てみると、不思議な動きがありました。金利引き下げでトルコリラが買われるという矛盾です。

以前の記事に書いたとおり、基本的にトルコリラのレートと政策金利の間には比例関係があります。利上げならリラ買い、利下げならリラ売りが、通常、考えうるシナリオです。

トルコ政策金利引き下げ後のチャート

トルコ政策金利引き下げ後のチャート

ところが、政策金利発表後のマーケットの反応はリラ買いでした。上図チャートに書き込んだ通りです。この点について、市況ニュースが以下のように解説しています。

[イスタンブール 24日 ロイター]

中銀はインフレ率が今月から大きく低下し始めるとの見通しを示した。また世界的な流動性をめぐる状況は大幅に改善しているとした。 中銀の決定が発表された直後に通貨リラは対ドルで2.1320リラから2.1280リラに上昇した。中銀が政治的圧力に屈してより大幅な利下げに動く事態が避けられたことから、安心感で買われたもよう。

個人的な見解を加えると、「安心感」というキーワードより、「行き過ぎた市場予想が外れた」と言い回しがしっくりくると思います。先日のコラムに書いた通り、管理人はトルコ利下げを予想していました。プロのアナリストも同様で、20人中20人が利下げを予想していたようです。

翌日物貸出金利は12%に、翌日物借入金利は8%に、それぞれ据え置いた。

ロイターの調査では、エコノミスト20人全員が、主要政策金利の引き下げを予想。うち16人が50bp、3人が75bp、1人が25bpの利下げをそれぞれ想定していた。

この利下げ予想で、多くの市場参加者がリラ売りを行っていたようです。先月末からトルコリラは下げています。しかし、それゆえに利下げもレートに織り込み済み。市場が期待していたよりも利下げ幅が小さく、大きなリラ売りの流れとはなりませんでした。

スワップ低下など市場への今後の影響

最後に、今回の利下げが個人投資家に与える影響を考察して終わりにしましょう。ポイントを3つ挙げます。

まず、考え得るのが各証券会社のスワップポイントの低下です。大筋として、スワップポイントは通貨ペアの各国間金利差を元に決まります。トルコ政策金利が利下げとなれば、必然的にトルコリラ通貨ペアのスワップポイントも低下します。各証券会社でタイムラグがあるでしょうが、全般的にスワップポイントを引き下げてくると思います。

参考:スワップポイントで選ぶFX証券会社

2つ目は、市場の焦点の移動です。今回、トルコ中銀のインフレ懸念後退で、トルコリラのリスク低下と市場は受け止めました。しかし、金融資産への期待値は「リスク×ゲイン」で決まります。このゲインに該当するファクターがトルコ経済の成長度合いです。この点、インフレ懸念が後退したことで、市場の注目するポイントが成長性に移るのではないかと考えます。

参考:トルコリラの為替相場を動かす要因2014年版

最後に、トルコリラレートの方向性です。個人的には、リラ売りが進むのではないかと予想しています。理由は様々なファンダメンタルファクターによるものです。そのうちの一つとして、今回の利下げも含まれます。長期的には、金利の低下=トルコリラ買いの魅力低下ですから、リラは下がると考えます。今回の利下げでは行き過ぎた市場予想があったため、揺り戻しのリラ買いとなりましたが、一時的なものと考えます。

参考:トルコの政策金利の推移と為替レートの相関

筆者の個人的な相場感は、依然、リラ売りのままです。頑固なようですが、先月の予想からまだ負けを認めていません。シンプルに考えて、金利下落であれば通貨安となると考えます。もっとも、今回の売り持ちの期間は長くなりそうです。長期のリラ売りとなると、悩みが高い支払いスワップです。

この点、他にも現在進行形でスワップポイントの調査を進めています。リラ売りの妥当な選択肢は、やはりヒロセ通商でしょうか。筆者は、ヒロセ通商に資金を移しました。他にも、FXトレードフィナンシャルあたりもスワップが安いんじゃないかと思い初めています。そこで、最近、他社の口座をいくつか作ってみました。来週辺り調査結果を掲載しようかと思います。

参考:ヒロセ通商はスワップポイントが安い

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