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異業者両建てで為替の夏枯れ相場をやり過ごす

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本日の記事では「夏枯れ相場をやり過ごす」と題して、異業者両建て(スワップアープ、スワップ鞘取り)を取り上げてみたいと思います。

夏場になると、外資勢がバカンス入りし、FX相場のボラティリティが低下します。低ボラティリティ相場では、値動きの大きいトルコリラといえども、為替差益を得ることが難しくなります。

そのような相場でも、むしろ、そのような相場だからこそ、しっかり利益を出すことができるトレード手法があります。異業者両建てです。今回は、夏休み向けの短期集中スワップ鞘取り運用のポイントをご紹介しようと思います。

夏枯れ相場でも利益を出す

夏の暑さが厳しくなってきた今日この頃。株式もFXも、段々と夏枯れ相場の様相を呈してきました。海外トレーダーがバカンスに入り始めたというニュースもちらほら聞かれます。

FX相場がお休みモードに入ると、以下のような問題が現れてきます。

  • 値動き・値幅の低下
  • トレンドと方向感の欠如
  • インジケータの機能不全など

いずれの問題も、為替相場のボラティリティ(流動性)の低下が招く現象です。少ない相場参加者で売買のやりとりを行うため、秩序のあるトレンドが形成されないのです。

このような相場では、FX相場で儲けを得ることが困難です。アトランダムな相場に振り回されて損失を出すのがオチでしょう。普通なら市場参加者が戻ってくる9月まで、トレードを待つべきです。

しかし、そんな枯れ相場でこそ本領を発揮するトレード手法が存在します。異業者両建てです。

異業者両建ては、値動きやトレンドがないほど、ロスカットのリスクが減る手法です。まさに、夏枯れ相場はスワップ鞘取りの季節であると言えるでしょう。そのような訳で、管理人はトルコリラの異業者両建てを始めました。今年の夏は、トルコリラ対米ドル(USDTRY)のポジションを保有してみたいと思います。

USDTRYで異業者両建て

基本的には、スワップ鞘取りの通貨ペアとして、本サイトはトルコリラ対円(TRYJPY)を推奨しています。理由は以下の通りです。

トルコリラ円は為替変動リスクが(対ドルよりは)少ない

USD/TRYの通貨ペアは、トルコリラの変動に加え、ドル対円の為替レートが効いてきます。

(USD/TRYの為替レート)=(TRY/JPNの為替レート)×(USD/JPNの為替レート)

日本人からしてみると、為替レートの変動を2重に受けるため、変動リスクが高くなります。実際、1pipsで動く金額は、USD/TRYの方が大きくなります。

異業者両建ては相場が動かない方が有利です。この点、長期の異業者両建てでは、変動の少ないトルコリラ円が向いていると言えるでしょう。

しかし、短期の異業者両建てとなると話が変わってきます。短期のスワップ鞘取りで優先される点が、イニシャルコスト回収のスピードであるからです。短期限定の異業者両建てである場合、支払ったスプレッドコストをいかに早くスワップ差益で取り戻すかという点が重要になります。

トルコリラ対ドルでスワップ鞘取りするメリット

為替の変動によるロスカットのリスクは高いものの、USD/TRYやEUR/TRYはスワップポイントがトルコリラ円より高くなります。この点、短期であれば対ドル、対ユーロの通貨ペアの方が、異業者両建てには向いています。

以下の表は、60日間運用した場合のコスト回収期間と利回りを計算したものです。こちらを見て頂くと、USD/TRYのコスト回収期間が最短18日と大変短いことが分かって頂けると思います。

証券会社 アヴァトレード FXトレードフィナンシャル 金額計算
スプレッドコスト 20pips(960円) 20pips(960円) 1920円・・・(1)
USD/TRYロングスワップ +235円 +235円・・・(2)
USD/TRYショートスワップ -130円 -130円・・・(3)
差額 (2)+(3)=+105円・・・(4)
損益分岐点 (1)÷(4)=18.2日
60日間運用の利回り
スワップ60日分 +14,100円 -7800円 +6,300円・・・(5)
利益 (5)-(1)=+4380円・・・(6)
投入資金(1lot×2) 60,000円 60,000円 120,000円・・・(7)
利回り (6)÷(7)×100=3.65%

夏休み限定の異業者両建てに限った場合、余裕資金を少なく見積もってよい点がポイントです。相場の変動がなく、ロスカットのリスクが少ないという前提があるためです。

投入資金60,000円/lotでも、保証金維持率は150%です。長期の両建て運用なら、維持率200%+待機資金が必要となる所です。相場に変動があるようなら、様子を見て資金を補充する必要はあるでしょうが、夏場なら可能性は少ないと考えます。

トルコリラ対ドルの鞘取りに向く証券会社

鞘取り狙いで重要なもうひとつの要素。それが取引口座のお話です。

買い持ち口座はアヴァトレードを使ってみようと思いました。USDTRYのスワップポイントが現在、最高値であるからです。トルコリラ円なら、セントラル短資FXのスワップが安定感抜群で良いのですが、あいにくUSD/TRYを扱っていません。アヴァトレードで、新たにUSD/TRYの異業者両建てを開拓してみようと思います。

同じく、ついでなので売り建て口座も試験的要素を加えてみたいと思います。FXトレードフィナンシャル(FXTF)での売り持ちです。今期の異業者両建ては夏季限定なので、裁定状態が解消しない限り、多少のスワップの変動があっても良しと考えました。安定感ではヒロセ通商に劣るものの、FXトレードフィナンシャルの支払いスワップは、7月現在、最安値です。

参考:FXトルコリラの各社スワップポイント一覧2014年7月版

という訳で、今回はUSD/TRYの異業者両建てをするために、新しい組み合わせを試してみようと考えました。一般には鞘取り向けのトルコリラ扱い業者としては、あまり知られていないようです(特にアヴァトレードのスワップポイントは非公開なので)。管理人は、この2社が最適解になると考えています。

対ドル・対円の異業者両建て比較

以上の通り、今回は外資系証券2社(アヴァトレード&FXトレードフィナンシャル)で、異業者両建てを組んでみました。10,000通貨(1lot)の両建てでは利益は少ないかもしれません。しかし、10lot,20lot~と金額が大きくなるほど、利回りの高さが魅力的に映るようになります。

もっとも、これも短期の鞘取りだからできることです。外資系証券会社はスワップの変動が激しく、裁定状態が解消することがあるためです。また、FX相場の繁忙期も、ロスカットのリスクが高まるため、USD/TRYはオススメできません。1年、2年のポジションキープを見越した長期の両建てなら、安定感のある国内証券会社でトルコリラ円を扱う方が向いていると思います。

トルコリラ対ドル(USD/TRY) トルコリラ対円(USD/JPY)
トルコリラロングの証券会社 アヴァトレード(紹介記事 セントラル短資FX(紹介記事
トルコリラショートの証券会社 FXトレードフィナンシャル ヒロセ通商(紹介記事
スワップ利益 ○利益高い コツコツ運用
コスト回収期間 ○約20日でプラス利益転向 コスト回収1~1.5ヶ月掛かる
スワップの安定度 スワップの変動激しい ○スワップの安定感高い
ロスカットの危険性 頻繁な確認・管理必要 ○運用の安全性高い
トータルの評価 中リスク・中リターン 低リスク・低リターン

以上、短期の異業者両建てのお話でした。今回、売買ポジションともに外資系証券で組んでみました。夏季限定のスワップの鞘取り運用。夏休みの宿題として、皆さんも取り組んでみてはいかがでしょうか。

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