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【東証上場】クリック365で売買できるトルコリラ円の妙味

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2015年のゴールデンウィークも過ぎた今日この頃。一つの朗報が入ってきました。FXの証券所取引、いわゆるクリック365でトルコリラが上場するのです。当初の対象通貨はトルコリラ円(TRY/JPY)のみですが、今後の証券会社の幅が広がる可能性が出てきました。

今回は、クリック365のトルコリラ扱い開始のニュースを紹介がてら、用途とメリットについて語ろうと思います。

2015年くりっく365にトルコリラが上場

最初にクリック365のトルコリラ上場の概要を説明しましょう。2015年5月11日(月)から、取引所外国為替取引(通称「クリック365」)にトルコリラ円が上場します。上場というと大げさなんですが、要はクリック365の取り扱い通貨ペアにトルコリラ円が加わるということですね。

参考リンク:クリック365ホームページ

このクリック365には、国内計15社+αの証券会社が参加しています。今回、トルコリラが上場したことで、上記の参加証券会社のいくつかがトルコリラの売買を取り扱うことになるでしょう。現段階ではまだすべての情報は公開されていません。ただ、管理人の元には一部の証券会社から取り扱い開始の案内が届いています。

かつては、店頭のFX証券会社と損益通算ができない等のデメリットがあったクリック365ではありました。しかし、今では店頭FX(いわゆる普通のFX証券経由の取引)と変わりのない手続きでトレードが可能です。トルコリラ円以外の通貨では、取引所取引を利用されている方もいるのではないでしょうか。

クリック365で広がるメリット

クリック365にトルコリラ円が加わると、我々トレーダーにはどのようなメリットが生まれるのでしょうか。上場開始前の現段階において、ざっと思いつくメリットをご紹介していきましょう。過去の経験則も交えてお話します。

証券会社競合によるスプレッド縮小

真っ先に思いつくのが、スプレッドの縮小ですね。クリック365の取引では、通貨ペアを提供している参加証券のうち、一番、有利なレートがトレーダーに提示されます。結果として目に見えるのは、スプレッドの縮小という現象ですね。

証券の競合でスプレッド縮小

上図の通り、異なるレートを配信しているA社とB社なら、売買でそれぞれ有利なレートが提供されます。

ポジションデータの開示

意外なことですが、為替というのは株式と違って建て玉比率(ポジションデータ)が公開されていません。唯一の例外がOANDA Japanで、こちらはメジャー通貨であれば、ポジション比率が公開されています。残念ながら、マイナー通貨のトルコリラは対象外です。

クリック365では、マイナー通貨も含めて、参加者がトータルで保有する外為ポジションの数量が公開されています。過去に取り扱いのあった人民元やインドルピーがマイナー通貨としては実績のあるところでしょう。出来高も同時に公開されます。

ポジションデータが公開されて何が良いかというと、少なくとも国内の売買動向を把握することができる点です。売買動向は全ての取引参加者から集めたデータから構成されます。ただ、トルコリラのようなマイナー通貨は法人格の機関投資家が主な担い手でしょう。決算前などの法人投資家の動向を見ることで、手仕舞い売りのタイミングなどを測るなどの応用が利くかも知れません。

スワップポイント売買同額の妙味

最後に個人投資家に直接メリットがあるのは、クリック365ではスワップポイントが売買ポジションで同額に設定される点です。トルコリラの売りでも買いでも、支払い/受け取りスワップの金額が公平な訳です。

売り・買いに関係なくスワップポイントが同額であると、異業者両建てによって、スワップポイントで差益が出る可能性が高まってきます。スワップポイントの裁定が生じる=スワップアープの手法がやりやすくなるのです。以下の記事はその具体的な方法を解説した内容となります。

トルコリラの異業者両建てによる裁定取引
【トルコリラのサヤ取り】両建てによるスワップポイントの裁定取引 ここでは、トルコリラのサヤ取りの手法についてご紹介します。 トルコリラのような高金利通貨はFX会社の間でスワップポイントの...

通常のFX証券会社では、どの通貨でも「買いスワップ<売りスワップ」の図式が成立しています。結果、異なる証券会社をうまく組み合わせないとスワップポイントの差益が出ることはありませんでした。場合によっては、差益が生まれない証券会社の組み合わせもあった訳です。

クリック365口座を絡めれば、確実にスワップの差益が発生する組み合わせを作ることができます。以下の図を参考にしてみてください。この仕組み分かりますか?

クリック365で異業者両建て

くりっく365で取引できるFX会社

さて、くりっく365の上場に合わせてトルコリラ円を売買できるFX会社も増えました。特におすすめなのが岡三オンライン証券と外為オンラインです。

くりっく365の参加企業は他にもあるのですが、上記の2社は他社にはない特徴を兼ね備えています。折角の機会なので各社のご紹介をしていこうと思います。

岡三オンライン証券はExcelの取引ツールも

基本的なスペックはくりっく365に共通なので取り扱い各社に違いはありません。ただ、岡三オンライン証券が特徴的な点はそのシステムにあります。

通常のオンラインツールはもちろんのこと、スマホやiPad向けの取引ツールやExcelを利用した売買ツールまで用意があります。

特にExcelを使った「RSS365FX」であれば、ご自身で構築した売買システムをExcelで運用することも可能です。これはくりっく365参加企業のみならず、全く他社にはない特徴です。

岡三オンライン証券の取引ツールに興味のある方は以下のリンク先ページもご覧ください。具体的なツールの解説がなされています。一見の価値アリです。

外為オンラインでiサイクル注文

同じく取引システムに特徴があるFX会社が外為オンラインです。

外為オンラインでは「iサイクル2注文」という取引システムを提供しています。いわゆるリピート系のシステムトレードですね。

iサイクル2注文では、最初に設定を行うと設定したルール通りに売買を繰り返します。感情に流されることなく、淡々とルールをこなすイメージです。

これまたくりっく365系のFX会社の他社にはない特徴です。興味のある方は以下のリンク先ページも併せてご覧ください。iサイクル2注文を含め、外為オンラインの特徴が解説されています。

今後の動向を注視

以上の通り、クリック365のトルコリラ上場に合わせて、そのメリットと応用事例をご紹介してみました。トルコリラマニアの管理人としては、ブログのネタが増えるのは嬉しい限りです。今後の動向は、引き続き紹介していきたいと思います。

一点、懸念があるとすれば、上場したとはいっても永続的にトルコリラの扱いがある保証がないことです。これは、過去にクリック365で扱われていたインドルピーや人民元が上場廃止になってしまった経緯があるためです。人民元でも過去に異業者両建てでスワップの差益が出ていたようですが、上場廃止とともにその手法は塞がれてしまったと聞きます。

今回ご紹介した異業者両建ての手法を長期運用するのなら、もう少し様子を見る必要はあるかもしれません。時々刻々と各社のスワップポイントは変動しています。各社の利回りの特徴については以下の記事を参考にどうぞ。

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兎にも角にも、日本でトルコリラの扱う証券会社が増えることは嬉しい限りです。トルコリラの取り扱いを予定している参加証券会社については、また後日、調査の上でご紹介しましょう。管理人の知るところでは、岡三グループが取り扱い開始とのニュースが届いています。今後の展開が楽しみな所です。